絵本「ホシノキオク Memory of the Earth」あとがきに代えて
昨年12/18に刊行されました、私にとって初の出版となる絵本「ホシノキオク」はおかげさまで沢山の方々にご覧いただいております。少し経ちましたが本書をより深く楽しんでいただくために、コンセプトと刊行までのエピソードをご紹介したいと思います。
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新刊のアートブックシリーズ第3弾
「ホシノキオク Memory of the Earth」
絵・立体・文 金丸悠児
出版社 ビーナイス
撮影 安川啓太
ISBN 978-4-905389-18-7
定価 1200円+税
ソフトカバー オールカラー 24ページ
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今回出版の依頼をくださったビーナイスの杉田龍彦氏とは、数年前に共通の知人を介して知り合い、それから個展の都度足を運んでいただき交流を重ねていました。2011年のアートフェア東京で立体作品を見ていただいた際に、「立体作品による絵本をつくりませんか?」とご提案いただき、「それなら出版記念展をやりたいです」という私の要望を伝えプロジェクトがスタートしました。
そもそもどのような絵本にするのか、根幹の部分に一番時間を費やし、制作の合間に構想を膨らませる日々を送りました。絵本の内容を意識しながらの作品制作は慣れないものでしたが、新鮮で楽しい体験でした。
完成した作品の撮影は、C-DEPOTメンバーでもあるフォトグラファーの安川啓太氏に依頼し、細かく要望を伝えセピア調のノスタルジックな仕上がりにしていただきました。
絵・立体・文はもちろんですが、今回はデザインも自分で手がけさせていただきました。
かなりギリギリのスケジュールで関係者の方々をヒヤヒヤさせてながらも、なんとか絵本が完成しました。ちなみにカバーと中身の表紙はガラッと雰囲気を変えています。
本書は作品の写真に単語を並べるだけという、非常にシンプルな構成になっています。いわゆる物語は無く短いテキストから広い世界や忘れ去った記憶を想像してもらうようなコンセプトとしました。
内容は「つきが ほしが たいようが」から始まり、天体規模の大きな世界から、ページをめくるたびに、徐々に日常の目線に近寄って行き、最終的には自分が居る部屋まで辿り着きます。その世界と記憶の旅の事柄全てが地球(ホシ)の記憶である、つまり本書のコンセプトは、私が日頃から制作している作品のコンセプトそのままなのです。
その制作意図を汲み取って、帯には「夢見るように懐かしい」という素敵なキャッチコピーを杉田氏が添えてくださりました。手に取ってくださった方には、ゆっくりと、じっくり染み渡るように読み進めていただけたら嬉しく思います。
※出版記念展の展示風景@四季彩舎(2012/11/27 – 12/8)
最後に、本書を刊行するにあたって沢山の方々にご協力いただきました。
出版社のビーナイス杉田氏、出版記念展として会場を提供してくれた四季彩舎石井氏、作品を撮影してくれたフォトグラファー安川氏をはじめ、絵本を置いてくださった店舗の方々、日頃お世話になっている画商の方々、出版記念展に足を運んでくださった方々、皆様にこの場を借りて感謝をお伝えいたします。ありがとうございました!
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